こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 自分に合う保湿に優れたシャンプーの3つの選び方
- 髪の乾燥対策におすすめの保湿シャンプー5選
- 頭皮の乾燥対策におすすめの保湿シャンプー2選
- 保湿シャンプーの効果的な洗い方
この記事を書いているぼくは美容師歴が10年です。現在は、独立してフリーランス美容師として活動してます。
多くのお客様から髪や頭皮の乾燥が気になるという悩みを聞いて、対策方法を伝えてきました。
綺麗なヘアスタイルをつくるためには、良い土台づくりが重要です。もちろん、美容室でつかうヘアケア製品はこだわっています。
こういったぼくがわかりやすく解説します。
目次
【乾燥を防ぐ】自分に合う保湿に優れたシャンプーの3つの選び方
自分に合う保湿シャンプーの選び方は下記3つ。
- 髪を知ること
- 頭皮のタイプを知ること
- プロに聞くこと
髪と頭皮を知ることが大切です。
そして最も大切なのは、髪に重きをおくのか、頭皮に重きをおくです。
「どっちも欲しい!」ではなく、1番優先してケアしたいのはどちらか。
そのほうが効果的にケアすることができます。
それから、1番失敗しないのはプロに聞くことです。
順を追って解説します。
保湿シャンプーの選び方①:髪を知ること
あなたの髪を知るために下記の3つを考えましょう。
- 乾燥の原因を知る
- 目標(なりたい髪)を決める
- 髪質を知る
ではまず、乾燥の原因を絞ります。
乾燥の原因
- 摩擦(タオルドライ、シャンプー、手ぐせ、寝返りなど)
- 化学薬品(カラー、パーマ、ストレートなど)
- 熱(ドライヤー、コテ、アイロンなど)
- 紫外線
- エイジング
上記のなかで、あなたが最も思いあたる原因はどれでしょうか?
保湿シャンプーだけで数百種類あるので、原因を絞る必要があります。
具体的な行動でいうと、
- 「毛先をタオルでごしごし水気をとる。半乾きで寝てしまう」=摩擦
- 「定期的な頻度でカラー、パーマ、ストレートをする」=ケミカルダメージ
- 「ドライヤーは何年も同じもの。コテ、アイロンを毎日つかう」=熱ダメージ
- 「普段外にいることが多い。帽子をかぶらない。外仕事である」=紫外線ダメージ
- 「歳を追うごとに毛先がうねり、ぱやぱやした毛が出ていた」=エイジングダメージ
などです。
実際、美容師はこれを触診や問診して髪の状態を理解していきます。
そこから絞り込んで、シャンプーのブランドや種類を決めておすすめしているのです。
目標(なりたい髪)を決める
今のあなたが、どんな髪の質感になりたいのかということです。
- サラサラ
- やわらか
- しっとり
あなたが憧れる髪はどんな髪なのかを思い浮かべてみましょう。
具体的には下記。
- 「軽やかで、風になびいても指通りなめらか」=サラサラ
- 「ずっと触っていたくなる髪」=やわらか
- 「うるおい感があって1日中まとまる」=しっとり
このなかでなりたい質感をひとつに決めることが大切。
ヘアケア製品は大きく分けると、この3つの質感に仕上がることがほとんどです。
これを髪型に置きかえて考えると、なりたい髪型が決まっていないのに髪型を変えて後悔する。どんなに褒められても自分ではしっくりしないのと同じこと。
なりたい髪の質感もひとつに決めておきましょう。
髪質を知る
あなたがどんな髪質なのかを知ること。
髪質を無視して選ぶと後悔します。
髪が細くて絡まりやすいのに、しっとりタイプのシャンプーを使うとベタつくおそれがあります。
くせ毛でうねってまとまらないのに、さらさらタイプのシャンプーでは、くせ毛は落ち着きません。
自分の髪質を把握しておくこともシャンプー選びに必要です。
という人もいるはず。
そういう人は、いつも通っている美容院で聞くほうが確実です。
髪質のことを勘違いしている人もなかにはいます。
自分ではくせ毛と思っていても、美容師からみたらくせ毛ではなく、ダメージやカットの影響だったりします。
自分の髪質がわからない、合っているか不安な人は美容師に聞きましょう。
保湿シャンプーの選び方②:頭皮の状態
乾燥肌、脂性肌、敏感肌なのかということです。
自分の頭皮のタイプを理解して、それに合ったシャンプーを選びましょう。
乾燥しているのに、さらさらタイプを使えば乾燥したままになります。
反対にオイリーなのに、しっとりタイプを使えばベタつくおそれがあります。
シャンプーは頭皮を洗うもの。頭皮が健康的な状態を保つためことが目的です。
頭皮のタイプに適したシャンプーを使いましょう。
保湿シャンプーの選び方③:プロに聞く
シャンプーはもちろん、ヘアケア製品はプロに聞くのが1番です。
あなたの髪を、あなた以上に理解しているのが美容師です。
美容師は何百もの髪をみています。
その経験や知識があなたの髪を綺麗にするのに役に立つはずです。
あなたに最適なシャンプーを選んでくれます。
自分の髪や頭皮の状態がいまいちわからないなら、プロに聞きましょう。
それが乾燥でパサつく髪を綺麗にする近道です。
という人もいるかもしれません。
であれば、髪の状態を聞くだけにしましょう。
「おすすめのシャンプーありますか?」
と、聞いてしまうと、美容院であつかっているものをおすすめしてくる場合もあります。
それは美容師ひとりひとりが自信をもって選び、取り扱いに至った商品だからです。
すすめられたくない人は、聞き方も気をつけてみましょう。
髪の乾燥対策におすすめの保湿シャンプー5選
口コミも良くて、髪の乾燥対策に優れた保湿シャンプーを厳選しました。
下記の5つです。
- クエンチシャンプー
- オッジィオット
- エヌドットシアシャンプー
- スロウシャンプーモイスト
- ジュミエールフラン
それぞれ解説します。
おすすめ①:クエンチシャンプー
オージュアシリーズの保湿に優れたシャンプー。
満足度が高い保湿シャンプーです。
シャンプーだけで髪の手触りが変わったことを実感できます。
髪の水分を保つCMC(キューティクル同士をくっつける接着剤)を補修し、水分保持力を改善してくれる効果があるからです。
以前勤めてたサロンでは、クエンチが圧倒的に人気でリピートが多かったです。
髪を保湿するシャンプーを探しているなら、1番に試す価値があります。
もっと潤いがほしいなら、もっと保湿力の高いクエンチモイストという種類があるのでそちらも試してみるのもありです。
おすすめ②:オッジーオッド
魔法のシャンプーと言われる高保湿、高補修のシャンプー。
使えば使うほど綺麗になると知られているシャンプーです。
髪にPPT(髪内部に存在するタンパク質)を補い、高いダメージ補修をしてくれます。
髪が傷んだ状態では、どんなに保湿をほどこしてもお湯で流れてしまいます。
ダメージ補修をすることで、水分が保持できて保湿効果も高まります。
髪につける高濃度美容液がオッジィオットのシャンプーです。
カラーやパーマや毎日のストレートアイロンなどのダメージでクセがつく、パサつく髪が気になる人に最適です。
おすすめ③:エヌドットシアシャンプー
シアバターで洗うシャンプー。
シアバター由来の洗浄成分が配合されています。
シアバターは植物性の油脂。高い保湿力があります。
髪はもちろん、肌にも優しく、ボディークリームやリップクリームにも活用されています。
いまの美容アイテムにかかせない保湿効果のある天然油脂です。
仕事終わりに、ふと髪を触るとパサパサ。
という経験のある人は試す価値があります。
1日中、うるおい感のある髪になりたい人におすすめです。
お試しサイズから使ってみるのもありです。
おすすめ④:スロウシャンプーモイスト
定期的なカラーでパサついてしまう髪に最適です。
スロウはカラーに特化したブランド。カラー剤を開発したのち、ヘアケア剤が発売されました。
カラーの色もちや、ダメージによるパサつきを改善し、保湿することができます。
なかでもモイストタイプは、しっとりうるおい、やわらかな髪に仕上げてくれます。
硬い髪やゴワつきが気になる人に最適です。
ぼくもサロンで気に入って使っています。
シャンプーの洗い上がりがなめらかで、そのあとのトリートメント効果を最大限に生かす下地ができあがる感覚があります。
頻繁にカラーをする人、ブリーチ毛の人などにとって欠かせない保湿ケアシャンプーです。
おすすめ⑤:ジュミエールフランダイヤ
毛量が多い、硬い、広がりやすい髪をやわらかく、さらさらな髪に仕上げてくれます。
CMADK(ケラチンタンパク質の一種)とよばれる毛髪修復成分によって髪のダメージをおさえる。
保湿力の高いヒアルロン酸なども配合されているので、乾燥対策に打ってつけです。
パッケージデザインも可愛らしく、香りも良いのでSNSで評判のシャンプーです。
種類はダイヤとハートの2つあります。
ダイヤはしっとりタイプ。ハートはさらさらタイプです。
細毛でからまりやすい人はハートが良いです。
続いて、頭皮の乾燥対策におすすめの保湿シャンプーを紹介します。
頭皮の乾燥対策におすすめの保湿シャンプー2選
おすすめは下記の2つです。
- フローディア
- 無印良品
それぞれ解説します。
おすすめ①:フローディア
フローディアのシャンプーには、頭皮ケア用のシャンプーがあります。
医薬部外品で、頭皮を優しく洗い上げて保湿してくれます。
頭皮用シャンプーは2種。
頭皮のベタつきやにおいが気になるオイリー肌用がライト。
頭皮がかゆくなりやすい、フケが気になる乾燥肌にはモイストがあります。
もちろん髪にも良く、不自然にしっとりすることもなく、さらさらで素髪のような質感になります。
頭皮ケアシャンプーでイチオシです。
おすすめ②:無印良品・敏感肌用シャンプー
無印良品のシャンプーは市販のなかで1番おすすめです。
頭皮を優しく洗い上げるアミノ酸系の洗浄成分だからです。
市販されてるシャンプーの洗浄成分は、高級アルコール系で石油由来がほとんどです。
天然素材であるアミノ酸系の洗浄成分を使っている無印良品のシャンプーは安心できます。
種類は4つありますが、頭皮の保湿は敏感肌用が良いです。
ヒアルロン酸の約2倍の保湿力があると言われる高い保湿成分リビュアや、ヒアルロン酸が配合されているので頭皮を保湿しながら洗うことができます。
お試し用に良い50mlサイズもあるので買いやすいです。
サロンシャンプーは高くてちょっと、、。
という人は無印シャンプーから試すのもありです。
【乾燥対策】保湿シャンプーの効果的な洗い方
保湿シャンプーでベタつきを感じた。という口コミを見かけました。
そうならないための洗い方は下記です。
- お湯で1〜2分頭皮を予洗いする
- シャンプーを手のひらで軽く泡立てる
- 頭皮から毛先までしっかり泡立てる
- 頭皮を洗う
- 流し残しがないようにしっかりすすぐ
保湿シャンプーは洗浄力が最低限におさえられているので、泡立ちが悪いことがあります。
もしも泡立ちが悪いなら、一度流して再度シャンプーをつけるようにしましょう。
美容院ではこの方法はよくやります。きちんと泡立てることがとても大切だからです。
摩擦を防ぐこと、洗浄力を均一にすること、流しやすくすることができます。
とそういう人は、流すトリートメントや洗い流さないトリートメントをこだわりましょう。
よくシャンプーを使ったらパサパサになったいうことを聞きます。
そういった場合はまず、トリートメントを疑うことと、トリートメントの付け方を見直すことをおすすめします。
トリートメントをつけたあと、
- きちんとクシを通しているのか
- 流しすぎではないか
なども改善してみましょう。
まとめ
- 保湿シャンプー選びは「髪と頭皮を知ること」「プロに聞くこと」が大切
- 髪の保湿は「乾燥の原因」「なりたい髪の質感」を絞り、「髪質を理解する」
- 頭皮が乾燥肌、脂性肌、敏感肌かを知る
- わからないければプロに聞くのが確実
- 洗い方を試してベタつきを防ぐ
髪を洗う頻度は、平安時代は年1回。昭和の戦後で月に1〜2回。
1980年代で週2〜3回。毎日洗うようになったのが、1990年代からだそうです。
シャンプーを使って髪を洗う頻度が増えるとともに、頭皮のトラブルが減っていきました。
でも同時に洗浄成分などによって、髪の傷みを感じるひとも増えました。
頭皮を健康的に保つためには毎日洗わなければならない。けど、髪が傷む。
それを解決するのが洗浄成分の優しい保湿シャンプーです。
洗いすぎで髪を傷めず、頭皮を保湿しながら洗うことで綺麗な髪を保つことができます。
今は髪や頭皮の乾燥から守る保湿に優れたシャンプーがあります。使わない手はないです。
