こういった疑問に答えます。
- ヘアケアオイルの正しい使い方
- ヘアケアオイルの効果的な使い方
- 即、美髪見えするヘアケアオイルの裏ワザ
こんにちは。フリーランス美容師の佐藤浩行です。この記事を書いているぼくは、美容師歴10年。現在は独立してフリーランスで活動中です。
ダメージを抑え、美髪にするためのヘアケアをお客様にアドバイス。ブログ、ツイッターで発信しています。
くせ毛で髪がパサつく。ペタッとなりすぎず、ツヤも出るおすすめのヘアオイル4選💡
— 佐藤浩行✂︎フリーランス美容師2年+ヘアケアブログ (@hiroyuki_hair) June 9, 2021
・プロミルオイル
・エマコッカーナヘアオイル
・シーソークリアオイルフラット
・ミリオイルモイスト
スタイリングと洗い流さないトリートメントとしても使えるものが良い。
乾かす前と乾かしたあと両方つかおう🙆♂️ pic.twitter.com/WOKdXZJ9ie
こういったぼくがわかりやすく解説します。
ここでのヘアケアオイルとは、ヘアケアオイル=洗い流さないトリートメントオイルです。
エルジューダ、オージュアトリートメントオイル、ロレアルオイルなど。
エヌドットポリッシュオイルなどのスタイリングオイルではありません。ご注意ください。
目次
ヘアケアオイルの正しい使い方

浸透させるために必ず、濡れた髪につけましょう。
毛髪表面のキューティクルが開くのは濡れた状態です。乾いているとキューティクルが閉じて浸透しません。
ヘアケアオイルの保湿、補修、コーティング効果を浸透させるためは濡れた髪につけることが大切です。
濡れた髪につけることを大前提。つける順番も大切なので解説します。
- 毛先(毛先から5〜10cm)
- 中間(根元から5〜10cm)
- 表面、前髪
①毛先(毛先から5〜10cm)
毛先が1番傷んでいます。
なかでも横の髪が傷んでいます。触りグセやアイロンの熱によるものです。
そして髪全体で毛先が1番古く、摩擦などのダメージと何年もたたかっています。
髪は1ヶ月で約1cm。1年で約12cm伸びると言われています。ロングヘアなら毛先は3年以上。
その年数分、紫外線、摩擦、熱、カラーやパーマのダメージを背負っています。
なので、1番最初にヘアケアオイルをつけて労ってあげるべきは毛先です。
つけ方は、
- ヘアオイルを手のひら全体と指の間に馴染ませる
- 横の毛先につける
- 後ろの毛先につける
擦らないように注意して、揉み込むようにつけましょう。
オイルをつける量は、「長さ」「髪質」「毛量」よって変わるので最初は1プッシュ。
乾かしてみて物足りないなら、翌日に半プッシュずつ増やして適量を探るのが良いです。
正直その目安は当てになりません。
「髪質」「毛量」を考えていないからです。
くせっ毛なら、多いほうが良い場合があります。細毛で毛量が少ないなら、少ないほうが良い場合も。
ヘアケアオイルをつける適量は「髪の長さ」「髪質」「毛量」も考慮する必要があります。
②中間(根元から5〜10cm)
毛先の次は中間。
中間の髪は毛先ほど傷んでないです。
根本に近いほど髪は健康的で、カットの毛量調節も毛先ほどされていないので厚みもあります。
その分、摩擦などのダメージも受けにくいです。
つけ方は、手のひらと指の間に残ったヘアケアオイルを、中間に手ぐしをしながら揉み込んで馴染ませましょう。
髪が乾きにくくなります。
中間の髪は毛先よりも健康的な髪です。量も多い。
健康的な髪は水分や油分のバランスが良く、保湿力が優れています。
子供の健康的な髪(バージン毛)が乾きにくいのはそのためです。
子供の髪と同様、健康的な髪に必要以上のヘアケアオイルは必要ありません。
毛先のあとに中間につけましょう。
③表面、前髪
最後に表面と前髪。
つやは髪表面の光の反射率が大切です。
湿気でぱやぱやして出てくる髪や、凸凹して傷んだ髪は、光が乱反射してつや髪に見えなくなります。
髪の表面を整えるのに、ヘアケアオイルは有効です。
前髪も同様。触りグセ、アイロンやコテの熱で傷んでいます。
手のひらに残ったヘアケアオイルを、優しく撫でつけるように髪表面と前髪につけましょう。
という人は、次のステップ。
ヘアケアオイルの効果的な使い方と裏ワザを試してみてください。
ヘアケアオイルの効果的な使い方

良いヘアケアオイルを買っては見たものの、あまり効果を感じられないと思うひともいるはず。
そういった人は下記の使い方を試してみてください。
- つける前にしっかり水気をとる
- つける前後は綺麗にクシでとかす
- 乾かした後も同じ順番でオイルをつける。またクシでとかす
順番に解説します。
①つける前にしっかり水気をとる
水が滴る状態で、髪にトリートメント成分をつけても流れてしまいます。
毛髪が水分で飽和しているからです。
バスタオルでしっかりと水気をとりましょう。
これはヘアケアオイルに限ったものではありません。洗い流すトリートメントでも同様。
タオルで水気をとってからのほうが効果的です。
美容室でもトリートメント前に、タオルで髪の水気をとってからトリートメントをつけています。
水気をとるのと、とらないとではツヤも手触りも段違いです。
せっかく良いものをつかっているのに無駄遣いするのはもったいない。
②つける前後は綺麗にクシでとかす
ヘアケアオイルをつける前後は必ず綺麗にクシでとかしましょう。
髪がぐしゃぐしゃな状態ではムラになります。
毛髪は約10万本生えていると言われています。
その毛髪1本1本にムラなくヘアケアオイルをつけるのは、とても難しいことです。
手ぐしでできるはずがありません。
少しでもムラなくすためにも、ヘアケアオイルをつける前後に髪を綺麗にとかすことが大切です。
③乾かした後も同じ順番でオイルをつける。またクシでとかす
髪表面にぱやぱやした短い髪。手触りがあまり変わらない。
といった人に効果的なのが「ヘアケアオイルの2度づけ」です。
ヘアケアオイルはコーティング効果がとくに優れています。
ヘアケアミストやミルクよりも油分が多いです。
油分は水を弾きます。
乾いた髪にもヘアケアオイルつけることで、湿気を弾き、指通りの良い綺麗な髪に仕上がります。
アイロンをした後です。
ヘアケアオイルでコーティングしてからアイロンをしても「形がつきにくい」です。
髪は熱で水分を飛ばすことでかたちがつきます。
油分で蓋してしまうと水分が飛びにくく、なかなか形がつきません。
何度も熱をあてると余計に髪を傷めてしまいます。
乾いた髪にヘアケアオイルをつけるときは、アイロンをした後。注意しましょう。
即、美髪見えするヘアケアオイルの裏技

- 「今日は湿気でいつもより広がる」
- 「静電気で表面から短い毛がたくさん出てくる」
- 「少しでも早く美髪になりたい」
といった人に最後に裏ワザをお伝えします。
それは「乾いた髪にヘアケアオイルを2倍つける」です。それも出かける前がおすすめ。
2倍の目安は、「自分が思っているよりも多めにつける」くらいです。
職業柄、街中で「スタイリング剤やオイルもっと多めにつけると綺麗に仕上がるかも」と思うことがあります。
お客様にも「なにもつけない」「量が足りてない」という人がけっこういました。
出かける前にヘアケアオイルをつける。ヘアケアオイルをつける量を2倍に増やす。
それだけで綺麗なツヤのある髪になれます。
そのぶん湿気や静電気から髪を守れるのでおすすめです。
問題ありません。
ヘアケアオイルは、ワックスやスタイリングオイルと比べてベタつきにくいです。
基本的にスタイリング剤もヘアケアオイルもつける量が足りていないことが多いです。
なので自分が変と思っていても、意外と美髪に見えます。
騙されたと思って試してみてください。
あなたを担当している美容師も、自分が思っているよりも多めにつけてるかもしれません。
まとめ
- ヘアケアオイルは濡れた髪につける
- ヘアケアオイルをつける順番
①毛先(毛先から5〜10cm)
②中間(根元から5〜10cm)
③表面、前髪 - ヘアケアオイルの効果的な使い方
①しっかり水気をとる
②つける前後はクシでとかす
③乾かした後もオイル。クシでとかす - 即、美髪見えする裏ワザは、「出かける前にヘアケアオイルを2倍つける」
良いヘアケアオイルを買って、普段通りぱぱっとつければ、綺麗に仕上がるかもしれません。
でも丁寧にすればそのぶん必ず綺麗に仕上がります。
美容師の仕事もそうです。
時間に追われて焦って仕事するよりも、丁寧な仕事のほうが髪も綺麗で手触りも良いです。
髪に対する思い入れも増します。
今あるヘアケアオイルでも十分です。丁寧にヘアケアオイルをつけてみてください。
髪が綺麗になって、さらにヘアケアが楽しくなるはず。
まずは正しい使い方を試して、それから新しいヘアケアオイルに買い替えるのでも遅くないです。

